Wayne Shorter - Footprints Live! - 2002.05.Verve

(国内盤¥2421) 試聴 試聴2 試聴3 (Jazz)

ウェイン・ショーターといえばジャズをやってる人なら誰もが知ってるSAX奏者。そのウェインが1966年に発表し、ジャズスタンダードとして語り継がれている大曲が「フットプリンツ」。そしてこれをタイトルにした2002年リリースのライブ盤がこのアルバム「Footprints Live!」なのです。
ショーターは今年で72才を迎えますが未だに現役でして、過去のジャズ史を現在に繋ぐ生き字引のような存在です。彼とタメを張れるのはハービー・ハンコックくらいなもんでしょうw
そんなショーターのアルバムですが内容はとても緻密・繊細・高度なモノでアコースティックジャズの至高です。なかでも僕が一番好きなジャズ・スタンダードで、タイトルにもなっている「フットプリンツ」は今までの演奏されてきたフットプリンツの中で最上級です。ちなみに今までで一番良かったフットプリンツは昨年の東京JAZZ2004で演奏されたモノだと思っています。

ふと、考えるのですが・・なんでウェインの演奏がこんなに素晴らしいのか?自分自身ジャズを演奏する事で分かったのですが、こういうインプロヴィゼーション(アドリブ)を利かせたジャズでは「演奏」とは「会話」なのです。
どれだけユーモアを利かせた言葉を発するか、、言葉の間を大切にする、、相手を聴く時は真剣に聴いてうなずき、、自分が喋る時は印象を強く持たせるように、、
つまり彼の演奏は脳をフル回転し集中した中で発せられる最高の会話なのです。演奏技術は二の次で、頭の良さ・センス・経験、そして何より集中力を問われるものなのかもしれません。